まずはテーブルクロスを使ってみる!食空間プロデューサー安藤真美さんに聞く、”PARTY”でのテーブルリネン選び。
だれにでもできる、豊かなテーブル空間づくり、考え方、テクニックを、様々な視点を持った空間づくりのプロたちにお伺いしました。今回は、パーティーやイベントでの食空間演出デコレーションを得意とする、食空間プロデューサー 安藤真美さんに ”PARTY”でのリネン選びのポイントについてお伺いしました。
ー常にセンサーを張って。インスピレーションは街中に。ー
安藤さん 街を歩いていて、少しでも「良いな」と思うものは写真を撮るようにしています。銀座や表参道など、そういった場所でさながら “ウィンドウショッピング”的にショーウィンドウを見たり、あとはデパートなどにお買い物に来たときなども、気になったディスプレイがあれば見るようにしています。コーディネートのヒントになるものはいろいろなところに散りばめられています。
たくさん写真を撮りすぎて、あとから見た時に「これなんで撮ったんだろう?」とわからなくなることがあるくらいに、リサーチ写真は撮っています。そういった写真を振り返ると、後々何かのヒントになったり、あとは「わたしってこういうの好きなんだな〜」と、自分を発見するきっかけにもなります。日頃から充分にリサーチをしたら、あとはそれを自分流に膨らましていく作業です。
.
ー安藤さんに聞く、PARTYシーンでのリネン選びー
安藤さん お料理もメインになりますので、あまりテーブルクロスだけが派手になりすぎないことが大切です。パーティー時のクロスはベーシックなものを選ぶことが多いですが、かといってただ白いクロスだとありがちな印象になってしまいます。あまり派手すぎず、けれどもシンプルになりすぎないようにということを踏まえると、ブルーやグリーンといった色もお料理映えすると思います。夏はブルーを持ってくると爽やかな印象になりますね。
.
ーPARTYや特別な日は、まずテーブルクロスを使ってみよう!ー
安藤さん コロナをきっかけに外食よりもお家でのご飯が増えた際、これまでテーブルコーディネートをしたことがない友人などから「コーディネートをしてみたい」と相談を受けることがありました。ご両親をお呼びするのにレストランよりも自宅の方が良いとなった時、「食卓を飾るものがなにもないのだけど、なにを揃えたら良い?」と聞かれた際、わたしは「とりあえずテーブルクロスとナプキンを!」と伝えたことがあります。他のアイテムが普通の食器でも、テーブルクロスを敷くだけで非日常感を演出できます。さらにナプキンを折り紙のような感覚で折りたたんだり、丸めたりしてテーブルウェアに添えることで、いつもと違う雰囲気を体験できます。
ー風呂敷にもトップクロスにもなるシントラ(Sintra)ー
安藤さん 個人的に一番惹かれたのはこの「風呂敷」という名のシントラです。
風呂敷としてはもちろん、トップクロスとしても活躍しそうですよね。1m幅というのが大きすぎずトップクロスには丁度良いので、様々なテーブルクロスの上でオールマイティに使えると思います。ベーシックなテーブルクロスの上にこの柄がくるのが程よいアクセントになると思います。風呂敷としてもこのように大判なものはなかなかないので、ピクニックの場面でも使えそうです。風呂敷としても、PARTYテーブルの際はアクセントのトップクロスとしても使える、何枚あっても便利なアイテムだと思います。贈り物にも良さそうですね。
ーeterbleは色合いがたくさんあるのが魅力ー
安藤さん 色合いがたくさんあるのが素敵なのと、日本の家庭にも馴染む色合いだなと思いました。ポルトガルの街並みなどから着想を得てとお聞きしましたが、どことなく「和」の印象も感じます。特にこのタイル柄が目を引きました。和でも洋でも、幅広く使えそうだなとわくわくします。新居に引越した友人・後輩に引越祝いでプレゼントにしてみたいとも思いました。
.
.
プロフィール:
安藤真美
食空間プロジェクト(株) FSPJ認定講師・コーディネーター、食空間プロデューサー。個人・法人を対象にPARTYやイベント食空間演出やデコレーションを行う。ウェディング、パーティー会場、イベントの企画・設営アシスタントを経験後、コミュニケーションの場であるPARTYプランニングやデザイン、PARTYを通じてのライフスタイル提案を実践している。また、パーティーでのメニューカード作成が評判をよび、PARTYイベントや料理サロンでのペーパーアイテムのデザイン・作成を手掛ける。
Instagram|@mamilyin