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想像するだけで高揚感が高まる。食空間プロデューサー 通地美弥子さんに聞く、テーブルリネンとコーディネートの楽しさ。

だれにでもできる、豊かなテーブル空間づくり、考え方、テクニックを、様々な視点を持った空間づくりのプロたちにお伺いしました。今回は「花と雑貨と素敵な暮らし」をテーマに、インテリアや食空間のプロデュース、そしてセレクトショップ運営までをされる通地美弥子さんに、テーブルリネンとコーディネートの楽しさについてお伺いしました。

ー多様なテイストを取り入れて。通地さんのインスピレーションの源。ー

通地さん 私は花装飾×食空間スクール、兼ヨーロッパやアジア・中東などのアイテムを揃える輸入セレクトショップを11年運営しています。仕事柄、様々な異文化に触れることが多く、各国の食のスタイルや素材・模様など、異なる文化からインスパイアされたコーディネートが好きです。素朴な質感を活かした安らぎのあるナチュラルスタイルから、ヴィンテージ食器と現代食器を掛け合わせたエレガントスタイルまで、様々なスタイルや季節のディスプレイを得意としています。

ー”想像するだけで高揚感が高まる” テーブルリネンとコーディネートの楽しさー

通地さん テーブルコーディネートに必要なアイテムの中で、最も簡単に食卓のイメージ変えることができるのが「テーブルリネン」です。テーブルクロスにテーブルランナー、ナプキンなど、食卓に敷く布類は種類も豊富でファッションの様にその空間を変化させてくれます。

ひな祭りなら、桃の花の色に合わせた桃色のクロスを取り入れてみたり、端午の節句なら菖蒲色のブリッジランナーを敷いてみたりと、歳時やイベントカラーに合わせたリネンを用いるだけでコーディネートの印象がガラリと変わり「おもてなし」感がUPします。

通地さん ダイニングテーブルは食空間の中でも特に目立つインテリアです。私は日常のコーディネートに、インドのテーブルクロスやアフリカのバンダナをナフキンの代用として用いることがあるのですが、伝統柄や質感、色遣いにその国ならではの世界観やエッセンスを感じ、まるで旅をしているかのような気持ちさせられます。最近では、台湾で出会った生地をトップクロスとして仕立て直し、いつか中国茶をテーマにしたコーディネートをしたい!と構想を膨らませています。

テーブルリネンとコーディネートの楽しさは、正にここにあると思います。

イベントに合わせてリネンを選ぶのも良し。お気に入りのリネンと出会えたから、それに合わせてパーティーをするのも良し。どんなシーンで使おうか?何と合わせようか?頭の中で想像するだけでも高揚感が高まる。それがコーディネートの魅力だと感じます。そして、印象が形になった時の達成感や共感が、素敵な経験として記憶に残るのだと思います。

ー”和と洋の新しさと懐かしさの融合を感じる” eterbleの魅力ー

通地さん 個人的に心をくすぐられたのは、テーブルクロスのアズレージョ(ブルー)です。和と洋の新しい感じと懐かしい感じが融合されているので、コーディネートがしやすいと思いました。

実際にお正月のテーブルスタイリングで使用してみましたが、自然光や照明、角度の変化によって模様に濃淡が付いて立体的に見えるので、タイルのような光沢感を感じることができました。控えめながらも上質でインパクトのあるクロスのおかげで、日常使いの食器をベースにした食空間が格調高いものとなりました。

模様は日本の伝統模様の一つでもある七宝模様のようでもあり、同色×同パターンだからこその和洋どちらにも馴染み取り入れやすいという点は魅力を感じました。

通地さん またサイズも、通常よりも大ぶりなので、2mある我が家のテーブルでもしっかりと端が垂れる上、生地は固すぎず薄くて柔らかいので、大きめなクロスですがそこまで重さがなく取り扱いやすいというのも嬉しいポイントです。更に付け加えると、シワになりにくい素材が使用されていることでアイロンがけがスムーズに行えるばかりでなく、テーブルランナーが不要と言う点は、私のようなズボラな人とってはコーディネートの大きな後押しになってくれそうです。

Azulejo/アズレージョ アクア ¥22,000 (tax incl.)

ー環境へ配慮したeterbleのモノづくりー

通地さん 感銘を受けたのは、再生糸をつくる際、原料集めの段階から色別管理をし、染色をしない糸をつくることです。これは水の大量消費と水質汚染を起こさず、環境へ配慮したカタチでモノづくりをしています。その他、生地のハギレを最後まで余すことなく使いきりたい想いから、パッチワークデザインで最後まで余すことなくモノづくりをしていたり、1枚のリネンを仕立てるまでに沢山の人の切実な願いであったり、情熱が込められているからこそ、「eterble fabric」には魅力があるのだろうと感じました。

原料となる廃棄クロスを色ごとに半もうして、再生系にしていく。

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実際の再生系。染色をしなくてもしっかりと色味が出るのが特徴。

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再生クロス eterble fabricを使ったランチョンマット。染色なしでも豊富なカラーバリエーションが可能に。

通地さん 地球の状態を少しでも良い環境で次世代へつなぐために、一部ヴィンテージやアンティーク商品を扱う私自身も、時を超えて大事にされてきたものや想いを次の人へ繋ぐという、小さな役目を大切に継続していきたいとあらためて思わされました。

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プロフィール:

通地 美弥子
食空間プロジェクト(株) FSPJ認定講師・コーディネーター、食空間プロデューサー、フラワーデザイナー。東京・町田にて花装飾×食空間スクール/輸入セレクトショップ「FLEURS BENITES」主宰。
花装飾の専門におけるスクール運営全般、コーディネート監修・講師育成に務め、NHKカルチャー講師や大手商業施設においては外部講師として多岐に渡り活躍。式場のチャペル装花やブライダル装飾全般、撮影のスタイリングや企業ディスプレイも手掛ける。セレクトショップにおいては、~花と雑貨と素敵な暮らし~をコンセプトに、暮らしを彩るテーブルコーディネートや空間演出を提案している。

HP:https://fleursbenites.net/

Instagram:@beni_fleursbenites