フラワーデザイナー 林聡子さん「花を楽しむように」
日々の生活を豊かに、そしてサステナブルな取り組みに自然と参加できるヒントを、さまざまなプロフェッショナルにお伺いしていくINTERVIEWシリーズ。今回はイギリスでフラワーデザインを学び、帰国後は東京を拠点に活動するフラワーデザイナー林聡子氏のご自宅にお尋ねして、花と向き合う真摯な目線から紐解く「花を楽しむように食卓の生活を楽しむ方法」をお伺いしてきました。
―常に流行の先を行き、その優れた審美眼と確かな技術は多方面より高い評価を得ている林さん。―
林 お花はひとつひとつ個性を持った命あるもの。
私は日々、お花を飾る仕事をしています。お花は人々の目に触れ、人は花を美しいと感じます。それは誰かの幸せの記憶を作ることだと思っています。
だから私は生活のなかでも、花とともに過ごす時間や空間を大切にしています。花はつぼみの時も咲き誇っている時も、さまざまな表情をしています。
ー林さんがテーブルクロスを使うときー
林 私が生活のなかでテーブルクロスを使うときは、家族や友人が自宅に集まりホームパーティーをひらくときなどです。自宅のテーブルは生活感が出やすいので、ゲストを招いて料理を並べるテーブルから生活感が出ないようなコーディネートを心がけます。さらに言うと、そういったテーブルコーディネートがスマートにできると素敵だなと思っています。その他は、テーブルの木肌の色をおさえたいとき、お花やお皿を置いたときに、さらに華やかに魅せたいときなど、自身の気分を変えたいときなどにもテーブルクロスをかけます。お花もそうですが、置いた場所、並べたものの印象を飛躍させることができるのがテーブルクロスの良さだと思います。
―お花をたのしむようにー
林 テーブルクロスは1枚広げるだけで食卓の雰囲気を簡単に変えることができるアイテムです。少し古くなったテーブルでも、テーブルクロスを掛けることでステキによみがえります。食器やカトラリーの印象もよくなり、選ぶ色で季節感が表現できるのもテーブルクロスの良さですね。家の内装や家具は簡単に変えることはできないけれど、テーブルクロスは簡単に自宅空間の印象をコントロールできます。お花を楽しむのと似ていますね。
―組み合わせのコツー
林 私はブラック、ベージュ、グレーのテーブルクロスを使うことが多いです。しかし記念日や来客時など、シーンに合わせて使うテーブルクロスの色も変化させます。ときにはシーズン色をとりいれて雰囲気を楽しんだりもします。お洋服を着替えるような感覚で、おうちの印象を手軽に変えられるのがテーブルクロスの楽しいところだと思います。季節やシーンに合わせてお花を楽しむように、テーブルクロスも同じような感覚でコーディネートを楽しんでみてもらいたいですね。
ミニ・エ・マキシ フラワーデザイン
フラワーデザイナー 林聡子
プロフィール
株式会社ジュン アシダ企画部にてコレクションに携わる。コレクションでのフラワーデザイナーとの出会いにより、花の演出に興味を持ち、1997年渡英。エルコーレ・モローニ氏に師事し、デザインディレクターや米アカデミー賞アフターパーティーのアシスタントに抜擢。2000年、ミニ・エ・マキシ フラワーデザイン設立後は、イベントやパーティー・ウエディングのディスプレイやコーディネート。その他、広告やカタログのフラワーデザイン監修、店頭でのフラワーデザインを手掛ける。フラワーデザイナーとしての審美眼は、確かな技術と花と向き合う真摯な姿勢に裏付けされ、多方面より高い評価を得ている。
Web
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Instagram
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