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グラフィック&アートディレクター 朝比奈斗望さん「eterbleへの想い」

日々の生活を豊かに、そしてサステナブルな取り組みに自然と参加できるヒントを、さまざまなプロフェッショナルにお伺いしていくINTERVIEWシリーズ。今回はeterbleのアートディレクターを務めた朝比奈斗望氏に、背景にある想いなどをお伺いしてきました。

 

―アートディレクターとしてのeterble への想いー

朝比奈    eterble のアートディレクションをするにあたり、単にテーブルクロスを美しく魅せることだけなく、「eterble がある生活」としての風景を造りたいと思いました。eterble というクロスの「志」や「厚みのある想い」が伝わるビジュアルにしたい、と強く思いその空間造りにこだわっていきました。出来上がったビジュアルには、混沌とした厳しい現代に、色々な人生の経験を重ねてきた女性たちが自身のスタイルを深くつくりあげていく中でおうちの空間を大切に過ごす女性の「豊さ」や「深い喜び」の時間によりそうテーブルクロスがeterble であって欲しいという願いが込められています。

それは「生活様式」という意味のライフスタイルだけでなく、「人生」としてのスタイルをつくっていく人たちに選ばれるブランドでありたいという想いでもあります。クリエイティブ・ディレクターの葉山氏と何度もなんどもアートを創り出すための世界観をすり合わせましたが、最後は僕の提案する世界を信じてくれたことが嬉しかったです。僕はブランドをつくるチームの共通の温度や想いはとても大切だと思っています。思い返すと楽しかったり、嬉しかったりする時間をたくさん過ごしたように思います。

 

―eterbleのロゴデザインー

朝比奈   eterble のロゴをデザインするときは、洗練されていて、凛とした女性の選ぶものに相応しい雰囲気をもちろん考えましたが、それだけでなく食卓の日常的景色から、一瞬でダイニングの雰囲気を変えることができる画期的なアイテムのワクワクを表現したい。さらに食器やカトラリーをテーブルクロス上に重ねコーディネートするときに、その人らしい世界をつくっていける楽しさを表現することを目指しました。

 

―ファーストコレクションへの想いー

朝比奈   ファーストコレクションは、eterble の代表的なアイテムが創り上げられていました。僕は初めて商品を手にしたときに、これはeterble のシグニチャーでありパーマネントなものと感じました。さらにeterble のテーブルクロスは使っていただく方の感性(色合いやアイテムの質感の組み合わせ)によって、テーブル上の世界や表情が変わっていけるとも思いました。

テーブルクロスは、その色や生地の感触などで空間を変化させ、誰かの気持ちを変えられる素晴らしいアイテムです。食卓に集まる人の気持ちやそのシーンをクロスによっていろどり、変化つけられることは本当に素敵なこと。家具や内装は簡単に取り換えることはできませんが、テーブルクロスはテーブルに1 枚かけるだけで、おうちの空間や空気を変えてくれるアイテムです。ぜひ面倒くさがらずに自身の生活に楽しく取り込んでみて欲しいと思っています。

SDGs に真剣に取り組み、全てのことを妥協せずに出来上がったeterble は「凛」という言葉がとても似合うと思っています。そのeterble の世界を存分に楽しんで欲しい、多くの方々に愛していただきたい想いで、ファーストコレクションのビジュアルは存在しています。

 

 

朝比奈斗望
グラフィックデザイナー / アートディレクター
ユナイテッドアローズ、Drawer、STRASBURGO など数々のファッションブランドのロゴやビジュアルを制作。ファッションコンシャスなグラフィックデザインを軸に、企業へのブランディングやプロダクトの新たな価値とビジネスの構築を提案・提供している。
https://www.tomoasahina.com/
https://www.instagram.com/tomo_asahina_designs/