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テーブルを通してSDGsを発信。食空間プロデューサー宇田川聡子さんに聞く、テーブルコーディネートを起点としたSDGs活動への取り組み。

だれにでもできる、豊かなテーブル空間づくり、考え方、テクニックを、様々な視点を持った空間づくりのプロたちにお伺いしました。今回は、食空間プロデューサー宇田川聡子さんに、テーブルコーディネートを通して取り組むSDGs活動や、サステナブルへの想いが起点となったテーブルコーディネートの考え方についてお聞きしました。

ー仲間と集ってSDGs活動を始動!ー

宇田川さん  2022年頃から仲間と集まって始動しました。
横浜市・中区さんと連携して取り組んでいるプロジェクトの一環として、ホテルニューグランドさんからウェディングフェアで使い終わったお花を回収したものをドライフラワーにして、キャンドルつくりの際に使ったり、アップサイクルのコルクと組み合わせてリースにしたりと、廃棄せずに再利用する取り組みをしています。

ー役目を果たした食器は別の場所で再利用。USED食器の販売ディスプレイー

宇田川さん テーブルコーディネーターの方々から譲り受けてLikoで販売しているユーズド食器を、私たちのLiko SDGs (https://likosdgs.com/) の活動では、イベントごとのテーマのイメージに合わせて、一緒に活動している仲間とイベント会場でディスプレイ展示をして販売に貢献させていただいております。

まだまだ食器としての寿命はあるけれど、役目は果たした食器類を、さらに日常の暮らしなどでお役立ていただけるように、イベントにご来場いただきました皆様方にディスプレイを通してご紹介しながら販売をしています。USED食器の販売は、本来であれば高価格の食器が手軽な値段で買えることもあり、一般の方はもちろん同業者の方々からもご好評いただいております。

USED食器のディスプレイ

宇田川さん SDGs活動と言ってもなかなか、一般の方々がどのように取り組んで良いかわからないところがたくさんあると思うので、まずは触れていただく、知っていただくということを目的にイベント活動をしています。

 そういった意味では、今回はじめてeterbleさんの商品に触れましたが、コンセプトがサステナブルということでわたしのマインドにぴったりだなと思いました。

ー宇田川さんは、昨年12月に日本橋三越本店で開催されたeterble特別展示のひとつをご担当されました。展示でこだわったポイントはどんなところでしょうか?ー

宇田川さん eterbleの上質なテーブルクロスをより引き立てられるように、いわゆる正統派なスタイルとはまた違った、洋風スタイルの「スタイリッシュ和モダン」をテーマにいたしました。

ゴールドやシルバーの色味をポイントとすることで、ベーシックかつお正月の華やかさもプラスしました。有田焼や切子細工などの異素材のコーディネートも見どころです。

ー実際にeterbleのアイテムでコーディネートしてみていかがでしたか?ー

宇田川さん 今回の展示では、eterbleのアズレージョ/アクアのテーブルクロスを使用させていただきました。

ランナー部分が柄付きでテーブルクロス1枚ものになっていることで、それがとてもポイントになり、ランナーの重なり部分がずれてしまうことを気にすることもなく使用することができました。優しい色あいがシックな器をより良く引き立たせ、日常使いからおもてなしのテーブルまで幅広く活躍する使い勝手の良いテーブルクロスだと感じました。

質感がよく、特にアクアの色味が今回のスタイリッシュなスタイルにとてもマッチし、品質の良さが引き立ちました。

和でも洋でもどちらでも使える、万能アイテムのように感じます。特に初心者の方が選ぶ最初の1枚にも良さそうですね。

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Azulejo/アズレージョ_アクア ¥22,000 (tax incl.)

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テーブルランナーと一体型になっているのでセンターのズレを気にせずに使える。

ー”あるものを別の使い方” SDGs的発想なテーブルコーディネート術ー

宇田川さん 本来の使い道とはちがった使い方、形を変えて使う、というコーディネートをしたりします。

過去に「テーブルウェアフェスティバル」でコーディネートを組ませていただいた時は、ランナーに母の形見の帯を使いました。他にも、祖母が使っていた火鉢をアレンジして使ってみたり、いままでとは違った形で使い道を変えてテーブルの中に取り入れています。そういった昔のものって、今のものと被らないのでオリジナル性が出るように感じます。家の中にある「こんなものが?」というようなものが、意外とテーブルの上では見どころやポイントになったりします。

2023年テーブルウェアフェスティバル入選コーディネート

ー今後の展望”テーブルコーディネートを通してSDGsなアイデアを提案していきたい!”ー

宇田川さん テーブルとSDGsをうまく組み合わせることができたらいいなという思いが予々ありましたので、例えば今後eterbleさんのクロス使いをしながら、器などでもサステナブルなものを取り入れたご提案をしていけると良いなと思います。

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プロフィール:

宇田川聡子
食空間プロジェクト(株) FSPJ認定コーディネーター、食空間プロデューサー。SDGs活動や、地方自治体と連携したワークショップや展示を開催。企業ディスプレイ、テーブルコーディネート、一般向けお茶会等の講師として活躍中。

Instagram|@atelier.satoko